バーチャルサイクリング・アプリを徹底比較

ここ数年で人気急上昇中のバーチャルサイクリング・アプリ。定番のZwift以外にもある、有料・無料バーチャルサイクリング、それぞれのアプリの違いを徹底比較しました。

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定番のバーチャルサイクリング・アプリ

Zwift icon公式HP

Zwift

by Zwift Inc

世界最大規模のバーチャルトレーニングアプリ・プラットフォーム・Zwift。ソロライドからグループライド、レースまで、様々な楽しみ方が出来るのが魅力。

Rouvy icon公式HP

Rouvy

by VirtualTraining s.r.o.

実写ベースのバーチャルサイクリングアプリ

Wahoo RGT (RGT Cycling) icon公式HP

Wahoo RGT (RGT Cycling)

by Wahoo Fitness

無料でプレイ可能なバーチャルトレーニングアプリ・Wahoo RGT(旧RGT Cycling)。課金が当たり前のバーチャルサイクリングアプリ業界の中で、無料プランを用意している。

FulGaz icon公式HP

FulGaz

by World Triathlon Corporation

実写の画像でバーチャルトレーニングができるアプリFulGaz

Tacx Training App icon公式HP

Tacx Training App

by Garmin Ltd

Garminグループの一員となったトレーナーメーカーのTacxの純正トレーニングアプリ。実写映像を使ったバーチャルサイクリングも可能。

MyWhoosh icon公式HP

MyWhoosh

by My Whoosh Technology Services LLC

完全無料でプレイ可能なバーチャルサイクリングアプリMyWhoosh。無料ながらもサイクリング、ワークアウト、イベントと、大手に負けないくらいの機能を搭載した、これからが期待なアプリです。

料金プランで比較

まずはプレイする上で重要となる料金プランで比較してみましょう。

アプリ 初期費用 月額料金(最安値) 月額料金(最高値)
Zwift ¥0 ¥1,650 ¥1,650
Rouvy $0 $9.5 $12
RGT Cycling $0 $0 $15.00
FulGaz $0 $9.08 $12.99
Tacx Training App $0 $0 $13.99
MyWhoosh $0 $0 $0

概ねどのアプリも業界トップのZwiftの月額料金に近い金額(13ドル、日本円で1,700円前後)がボリュームゾーン。

料金プランで見ると、完全無料で全てをプレイ可能なMyWhooshが圧倒的に安いサービスです。

無料のバーチャルサイクリングアプリという点では、無料でプレイ可能なRGT CyclingとTacx Training Appもありますが、無料でプレイしたいならまずはMyWhooshでしょう。

バーチャルサイクリングの種類で比較

続いて、バーチャルサイクリングの種類で比較してみましょう。一言にバーチャルサイクリングと言っても、仮想世界や実写、アバターの有無などいろんな種類があります。

アプリ ワールド アバター 視点の切り替え 他のライダーと並走
Zwift 仮想空間
Rouvy 実写
RGT Cycling 仮想空間
FulGaz 実写 - - -
Tacx Training App 実写 - - -
MyWhoosh 仮想空間

バーチャルサイクリングの種類では大きく分けて「仮想空間」と「実写」の二つに分かれます。

最大手のZwiftをはじめ、完全無料のMyWhoosh、RGT Cyclingなどは仮想空間で、仮想空間でアバターが走るため、視点の切り替えや、他のユーザーとの並走が可能です。

一方で、実写のバーチャルサイクリングの場合は、アバターが表示できないため、基本的には同じ視点で一人で走るスタイルになります。

その両方を取っているのがRouvyで、実写のコースに3DCGでモデリングしたアバターが走るため、実写バーチャルサイクリングなのに他のライダーと並走したり、レースができたりします。

プレイに必要な機材で比較

続いて、プレイするのに必要な機材で比較してみましょう。

アプリ ローラー台 パワーメーター スピードセンサーでのプレイ 自動負荷調整機能
Zwift 必須 推奨
Rouvy 必須 必須 -
RGT Cycling 必須 必須 -
FulGaz 必須 推奨
Tacx Training App 必須 推奨
MyWhoosh 必須 必須 - -

全てのアプリでローラー台が必須となりますが、大きく違うのがパワーメーターが必須かどうかです。

パワーメーターが必須なアプリはRouvyとRGT Cycling、MyWhooshで、それ以外のアプリはスピードセンサーで代用が可能です。

完全無料で使えるMyWhooshですが、スピードセンサーでのプレイは現在開発中とのことで、現状ではパワーメーターかスマートトレーナーが必須です。

パワーメーターがトレーニングバイクに取り付けてある場合は問題ないですが、パワーメーターがない場合は購入して取り付けるか、スマートトレーナーを購入する必要があるため、ローラー台選びも含めた初期コストという意味で大きな違いが出てきます。

ローラー台トレーニングのためのパワーメーター選び

どうやってプレイするアプリを選べば良い?

最後に、定番のバーチャルサイクリング・アプリはどれが良いのかを見てみましょう。

Zwiftかそれ以外か

初めてバーチャルサイクリング・アプリをプレイするという方は、まずは「Zwiftか、それ以外か」というのが最初の判断基準になるでしょう。

プレイ可能なコースやワークアウトの幅、レースなどのイベントの多さ、そして参加ユーザーの多さを考えるとZwiftは現状ではベストチョイスです。

幸い、Zwiftには試用期間が設定されているので、Zwift以外のバーチャルサイクリング・アプリでも良いかを判断するためにも、まずはZwiftをプレイしてみるのがオススメです。

有料か無料か

続いて大事になるのが「有料か無料プレイが可能か」という点が判断ポイントになります。

プレイするためのコストで考えたら、スピードセンサーとローラー台でプレイ可能で、月額費用が安いRouvyがベストチョイスでしょう。実写で実在コースを誰かとバーチャルライドできる楽しさは抜群です。

一方で、毎月のコストを抑えたいのであれば、完全無料でプレイ可能なMyWhooshはファーストチョイス。無料プレイで全ての機能が使えるため、月額コストを抑えるならほぼ一択です。

ライドの豊富さ

最後に、チェックすべきは「ライドの豊富さ」です。

バーチャルサイクリング・アプリを継続してプレイしていると、意外と重要だと感じるのが「ユーザーの多さ」と「コースの豊富さ」です。

ここは最大手のZwiftが頭ひとつ抜き出ています。仮想空間でみんなでワイワイ走る感覚は、Zwiftならではの楽しみです。

ただ、どういったライドをしたいのかによって、必要なコースの数やユーザーの多さは左右されるので、Zwift以外のバーチャルサイクリング・アプリでも問題ないということもあるでしょう。

この辺りは個人個人の感覚なので、まずは無料お試しでZwift以外のアプリも試してみるのが良いでしょう。


バーチャルサイクリング・アプリを徹底比較してきました。

パッと見るとどれも同じなように感じるバーチャルサイクリング・アプリですが、実はそれぞれのアプリで特色が大きく異なります。

まずは、自分がローラー台トレーニングでどんなことをしたいのかを考えて、自分のトレーニングスタイルにあったアプリから始めてみるのが良いでしょう。