Zwiftの「ドラフティング」とは?どうやって活用する?

Zwiftでのライドでよく出てくるキーワードが「ドラフティング」。ドラフティングとは何か、Zwiftでドラフティングを得る方法や、ドラフティングの活用方法についてまとめました。

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そもそもドラフティングとは何か?

ドラフティングは、Zwiftの特別な用語ではなく、自転車で言えばロードレースでよく使われている単語です。スリップストリームとも呼ばれます。

自転車が高速で走行するときには、目には見えませんが空気の壁を押しのけながら走行しています。向かい風だと走るのがキツイのはわかりやすいですが、実は無風でも空気の壁は存在します。つまり、実走で自転車で走るということは空気抵抗から逃げることができません。

ドラフティングはすぐ前を走るライダーの後ろに入ることで、前のライダーが切り開いた空気の壁の跡を走ることで、空気抵抗を軽減させる走行方法です。

Zwiftでのドラフティングとは?

実走では実際に空気の壁を突き進むため空気抵抗が生まれますが、ローラー台の上でトレーニングをするZwiftでは、現実の自転車は1mmも移動をしないため、空気抵抗が一切ありません。

そこで、Zwiftでは独自のアルゴリズムで仮想的に空気抵抗を作っています。

ただ、Zwiftライドでは風という概念がないので、実際にドラフティングが発生する(ライダーが体感できる)のは「他のライダーの後ろを走っている時」と「アイテムを使っている時」の二つの条件のみです。

また、Zwiftワールドでのドラフティング効果は実走とは異なり、

  1. 同じワット数で走った時の速度が上がる = 同じ速度を少ないワットで走れる
  2. ドラフティングによって負荷が下がったり、ワット数が上がることはない

という特別な設定があります。

Zwiftでのドラフティングについて | Zwift

他のライダーの後ろを走る時のドラフティング

Zwiftの仮想ワールドではたくさんのライダーが走っているため、そのライダーのすぐ後ろを走ればドラフティングが発生します。

どれくらいの距離でドラフティングが発生するかはアプリ内の表示で判断できます。

Zwiftでライドしていて、近くに走るライダーがいるとライド画面で「間隔を縮めよう」というアラートが表示されます。このアラートが出ている時はドラフティングから外れている状態で、アラートが消えるまで前のライダーに近づくとドラフティングが発生します。

当然ですが、追い抜いてしまうとドラフティング効果がなくなってしまうので、上手に後ろに着くことが大事です。

アイテムでドラフティングを得る方法

Zwiftでは、コースの途中に出てくるアーチを通過するとアイテムがもらえます。もらえるアイテムの中にはドラフティングに関係するアイテムがあります。

ドラフティングを得るという意味では「Aero Boost」がそれに相当します。このアイテムを使うと15秒間だけ空気抵抗が-15%減少するため、単独走行でもドラフティングと同じような状況を生み出せます。

一方で、他のライダーのドラフティングに入っている時に使うのが「Draft Boost」。このアイテムを使うと、30秒間だけドラフティング時の空気抵抗が-25%減少するため、ドラフティング効果を高めることができます。

ドラフティングに入っている時にDraft Boostを使うと、簡単に追い抜いてしまうので、ドラフティング時に足を休ませる(効果中だけ少ないパワーでついていける)か、レース終盤のゴールアタックで使って、一気に差し込むのに使うのがベストです。

ドラフティングを活用してZwiftライドを楽しもう

Zwiftでドラフティングが重要になるのはレースと言われますが、レースでない通常のZwift内でのライドでもドラフティングを活用するシーンはあります。

例えば、1時間などのやや長い時間Zwiftで走ると、途中でバテてきたり、コースの最後まで体力が続かないことがあります。そうした時に、Zwift内の誰かの後ろについて走り続ければ、ドラフティング効果でソロで走っている時よりも楽に走ることができます。

簡単に、ドラフティングを得たいなら「ペースパートナー」と一緒に走るのがベストです。というのも、ペースパートナーの周りにはたくさんのライダーが集まっていて集団になっているので、ペースパートナーの近くにいるだけでドラフティング効果を得ることができるからです。