Zwift Cog and Clickとは?メリット・デメリットと使える機種
更新日:2025-01-17公開日:2024-09-09
シングルギアなのに仮想的に多段変速を実現するZwift Cog and Click。その特徴と、メリット・デメリットと使える機種を解説します。
より詳しいZwift Cogの仕様や互換性については下記の記事をどうぞ。
Zwift Cog and Clickの種類と既存スマートトレーナー・アプリとの互換性ガイド
「Zwift Cog and Click」はZwiftで仮想シフトを実現するデバイス
Zwiftで使うことができる、14Tのシングルコグ(Zwift Cog)とスイッチ(Zwift Click)を組み合わせることで仮想的にシフトチェンジを実装するデバイスです。
Zwift ClickをZwiftを立ち上げているデバイスとBluetooth接続することで、Zwiftアプリケーションに変速データを送信可能に。Zwiftアプリケーション内でギアの重さに合わせてスマートトレーナーの負荷を変更することで、仮想的に変速する仕組みです。
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なお、Zwift Clickは同じくZwiftのコントローラーデバイスである「Zwift Play」でも代用が可能です。
ギア構成は24速のプリセットが用意されていて、ギア比率の変更は変えることができません。
Zwift仮想シフトのメリット
Zwift仮想シフトのメリットは以下の点でしょう。
- 設定だけで様々な変速数、スプロケットを使用することができる
- 変速時に生じる騒音を0にできる
- 異なる変速システムのバイクで、同時に使用できる
最大のメリットは、バイク自体の変速システム外のリア変速を使える点。例えば、8速のバイクでもZwift内でだけ24速化することも可能です。
また、地味に大きいのが変速時の騒音がなくなること。最近のスマートトレーナーは静寂性が非常に高く、ローラー台自体の騒音よりも変速時の騒音の方が大きいくらいですが、この騒音を0にすることができるため、夜や早朝のローラー台トレーニングをしやすくなります。
Zwift仮想シフトのデメリット
Zwift仮想シフトのデメリットは、
- 対応するスマートトレーナーが少ない
- 現状Zwiftでしか使えない
という点でしょう。言い換えれば、使える選択肢が非常に少ないということになります。
まずスマートトレーナーは、後述する「Zwift Cogプレインストールモデル」か「Zwift Cogアップグレード対応モデル」のみになります。どのスマートトレーナーでも使えるわけではありません。
次に大きいのが、仮想シフトティングが可能なバーチャルサイクリング、トレーニングアプリが現状ではZwiftだけという点。Zwiftは最近の値上げで契約を見直すユーザーも増えており、Zwiftヘビィユーザー以外は手を出しにくいかもしれません。
ただし、RedditのMyWhooshスレッドで、公式アカウントがZwift CogとZwift仮想シフトの対応を「最善を尽くす」としている[^1]ため、対応する可能性は0ではありません。
Zwift Cog and Clickに対応するスマートトレーナー
Zwift Cog and Clickは、元々、Zwiftが販売するスマートトレーナー「Zwift Hub」の製品パーツでしたが、現在ではWahooスマートトレーナーなどにもZwift Cog and Clickに対応したモデルがラインアップされています。
Zwift Cog and Clickに対応するスマートトレーナーには大きく分けて2種類があります。
- Zwift Cog and Clickプレインストールモデル
- Zwift Cog and Clickアップグレード対応モデル
詳しい対応スマートトレーナーは、下記のZwift公式ヘルプページをチェックしてみてください。
Zwift Ready Compatibility | Zwift
Zwift Hubなどのプレインストールモデルだけでなく、Wahooのように従来のスマートトレーナーを仮想シフトに対応させるための「Zwiftクリック + Zwiftコグ アップグレードキット」を用意しているケースもあります。
アップグレードキットのZwift Cogはシマノのフリーボディに取り付けができるようになっているモデルと、トレーナーのフリーボディをそのまま交換するモデルがあります。また、ソフトウェア的な対応が必要になるため、メーカーがZwift Cogに対応するファームウェアをリリースしていないと使うことができません。
Zwift Cog and Clickの種類と既存スマートトレーナー・アプリとの互換性ガイド
Wahooの場合、「KICKR V6, KICKR CORE, KICKR MOVE」を持っている方は、アップグレードキットを購入すれば、仮想シフト環境を構築可能です。
Eliteも見た目はDireto XRそのままの「Direto XR with Zwift Cog and Click」のリリースを2024年冬に控えており、2024年12月には、既存のDireto XRシリーズ用の「Zwiftクリック + Zwiftコグ アップグレードキット」も発表しています。
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