実走感アップ!固定ローラーに左右の動きをつける方法
公開日:2022-09-09
エンドが固定されている固定ローラーでは、実走と違って左右の傾きがないため実走とは違った感覚になります。しかし、固定ローラー台でも左右の動きを付けることで、トレーニング精度をあげて実走感を高めることが出来ます。
固定ローラーに左右の動きがあると何が違うのか?
ロードバイクなどの自転車を漕いでいる時、自覚はなくても車体は少しずつ左右に振れています。これはペダリングをする時に左右交互に力が入るからで、ペダリングのうまいプロ選手ほど、左右のバランスが均一ににあります。
逆に言えば、左右の動きを殺した固定ローラーの場合は、実走で走る時よりもしっかりパワーを伝えることが出来るようになってしまっているということになり、「スマートトレーナーだとパワーが出るのに、実走だと遅い」という原因の一つにもなります。
何も固定していない3本ローラーが「ペダリング技術の向上に最適」と言われる所以もここにあります。
固定ローラーでも左右の動きを付けることで、こうした実走と似たような状況下でトレーニングが可能になり、実走感も高まるというわけです。
固定ローラーに左右の動きをつける方法は二つ
では、リアエンド(もしくはフロントエンド)を固定しているローラー台で左右の動きを出すにはどうしたら良いでしょうか?
方法としては二つあります。
専用の台を使う
高価なスマートトレーナーを持っている場合、手軽に買い替えとも行かないことがほとんど。そうした場合は、固定ローラーを乗せる台を使ってしまいましょう。
Sarisは固定ローラー専用のトレーニング台「MP1 Nfinity Trainer Platform」を発売しています。左右に傾く台の上にスマートトレーナーなどの固定ローラーなどを置くため「スマートトレーナーごと傾く」という大胆な手法です。
MP1 Nfinity Trainer Platformは定価で17万円もするので手軽に手が出せるアイテムではないですが、ほぼ全ての固定ローラーで使うことが出来るため、やってみたい設備投資です。
左右クッション機能付きのローラー台に買い換える
固定ローラーというと、自転車を完全にロックした状態でトレーニングを行うイメージが多いですが、実は最近のスマートトレーナーは、少しですが左右に傾きを生むことが出来る機構を取り入れたモデルがあります。
左右の傾きを許容するローラー台としては、フロント固定式のGROWTAC GT-Roller式が非常に評価も高く、価格も手頃なのでオススメです。
カーボンフレームのバイクで左右の動きを付ける場合は注意しよう
固定ローラーに左右の動きをつけることで、実走感が高まって、トレーニングの質も高くなるわけですが、フレームにはそれなりの負荷がかかります。なぜなら、車体が左右に倒れたら、本来ならはそのままフレームが傾くはずだからです。
固定ローラーで左右の傾きを作るということは、フレームがある程度「ねじれる」という意味でもあります。アルミのようにしなやかな金属フレームなら良いですが、カーボンフレームの場合クラックの原因にもなり得るので、使っている自転車のメーカーに問題がないかを確認しましょう。