ローラー台トレーニングのためのスマートウォッチ選び

ローラー台トレーニングでは心拍数を取りたいのであれば「スマートウォッチで出来たら」と思うことでしょう。今回は、スマートウォッチでローラー台トレーニングのデータを取れるのか、どのように選べば良いのかを見ていきます。

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ローラー台トレーニングのためのスマートウォッチ選び方の基本

バーチャルサイクリングをするならANT+機能付きを選ぼう

Zwiftなどのバーチャルサイクリングアプリでローラー台トレーニングをするなら、BluetoothかANT+でアプリに心拍数データを送れると、より詳細なトレーニングデータを取得できます。

しかし、ほとんどのスマートウォッチはBluetoothでの心拍数データの送信に対応していないので、現状ではANT+で心拍数データを送信できるスマートウォッチ一択と言っても良いでしょう。

ANT+で心拍数を転送できるスマートウォッチは、Garminのスマートウォッチが独占状態で、他のメーカーではWahooのELEMNT RIVALかPolarのIGNITE 2くらいしか選択肢がありません。

スマートウォッチ | Garmin

ELEMNT RIVAL | Wahoo

IGNITE 2 | Polar

どれも3万円以上の高額なスマートウォッチになるのが難点です。もし、スマートウォッチにそこまでの費用をかけたくないのであれば、Bluetooth/ANT+式の心拍数センサーを使う方が良いでしょう。

シンプルなトレーニングならフィットネス機能付きでOK

もし、アプリとの連携をしないで、ローラー台トレーニング中の運動データを取りたいだけなら、フィットネス機能付きのスマートウォッチでOK。

ただし、注意点としては、スマートウォッチはジャイロセンサーやGPSなどで人間が動いている動作を検知して「フィットネス」と認識するタイプがあり、そうしたタイプのスマートウォッチでは場所を移動しないローラー台トレーニングはフィットネスとして認識してくれません。

フィットネス専用のスマートウォッチにはローラー台トレーニングなどのフィットネスメニューを選べる機能があるので、そうした機能があるスマートウォッチを選びましょう。

ローラー台トレーニングとApple Watch

スマートウォッチ市場を独占しているとも言われているのが、Appleのスマートウォッチ・Apple Watch。

Apple WatchにはBluetoothやANT+で外部機器に心拍数を転送する機能はありませんが、デフォルトの「ワークアウト」アプリが「室内自転車」というモードを搭載しているので、ローラー台トレーニングにも対応しています。

また、一部のiOS向けフィットネスアプリは、Apple Watchから心拍数データを取得できます。例えば、バーチャルサイクリングアプリのZwiftは、ベータ版ですがApple WatchとiOS版のZwiftアプリを連携させて、心拍数を取得することができます。

Apple® Watch | Zwift

注意点としては、ZwiftアプリはiPhoneで動作させる必要がある点。iPadやApple TVでZwiftをプレイする場合は、Apple Watchの心拍数データは使えません。これは、Apple WatchがあくまでiPhoneとペアして使う前提だからです。

ローラー台トレーニングとGoogleのWear OSスマートウォッチ

Apple Watchの対抗スマートウォッチというと、GoogleのWear OSを搭載したスマートウォッチ。Apple Watchと違って様々なメーカーから製造されているので、いろんなモデルから選べるのが魅力です。

Wear OS搭載スマートウォッチも、Apple Watchと同様、アプリを追加することでアプリでローラー台トレーニングのフィットネスデータを記録できます。ただし、Zwiftには対応していないので注意しましょう。

注意点としては、いくらWear OSを搭載していると言っても、メーカーごとに機能やスペックが異なるため、ローラー台トレーニングとして使えるモデルと使えないモデルがある点。また、AndroidアプリがあってもWear OSアプリがない可能性がある点です。

この辺りは、対応アプリも豊富でどのアプリが使えるかという情報が多い、Apple Watchの方が優れていると言えます。

ローラー台トレーニングと低価格のフィットネスバンド

ネット通販などで販売されている、2,000円くらいのリストバンド型のフィットネスバンドは、製品によってはローラー台トレーニングを検知できるかもしれませんが、精度という意味ではあまりオススメできません。

というのも、安いリストバンド型のフィットネスバンドは短時間で頻繁に心拍数を取得することを想定していないので、ローラー台トレーニングのような心拍数が上下しやすい状況で使用すると、データが飛び飛びになってしまうことがあるからです。

ローラー台トレーニング用にリストバンド型のフィットネスバンドを買うくらいなら、Bleutooth/ANT+に対応した心拍数センサーを買った方が良いでしょう。