パワー非対応ダイレクトドライブ・ローラー台を買うときの注意点

市場ではあまり見かけなくなった「パワー非対応・ダイレクトドライブ・ローラー台」。現在から見ると古いタイプの製品ですが、こうしたローラー台を買うときの注意点をまとめました。

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スピードセンサーが使えない = パワーメーター必須

ローラー台本体に、パワーなどのライドデータを計測する機能がない場合、外部センサーを利用して、トレーニング中のライドデータを取得するのが通常です。

クラシックな固定ローラーならホイールにスピードセンサーを取り付けてスピードを計測し、そこからアプリで仮想パワーを取得することが可能ですが、ダイレクトドライブ式の場合、唯一動作するリアにホイールがないため、スピードセンサーが使えません。

逆にいうと、本体にパワー計測がないダイレクトドライブ式のローラー台を使う場合は、使用するバイクにパワーメーターを取り付けないと、室内トレーニングのデータを取ることはほぼ不可能ということでもあります。

アプリと連動した自動負荷調整機能が使えない

アプリで自動負荷調整機能を使う場合は、ほとんどがパワーデータから負荷を算出するため、パワー計測機能が使えないということはアプリと連動した自動負荷調整機能が使えないという意味でもあります。

現在は、勾配再現や昇降機能など、ローラー台とアプリの連動機能がどんどん高性能になってきているので、そうした機能とは永遠にサヨナラです。

ただ、パワー計測機能がないローラー台は、自動負荷調整機能もないことが多いので、両方が使えないと覚えておけば良いでしょう。

市場価値はどんどん下がっていく

かつてはパワー計測機能がなくても、ダイレクトドライブ式というだけで価値がありましたが、5万円くらいでパワー計測機能付きのダイレクトドライブ式スマートトレーナーが登場するようになった現在では、ダイレクトドライブ式というだけで価格が上がることはまずないでしょう。

むしろ、今後もスマートトレーナーは低価格化していくと思われるため、今からパワー計測機能がないダイレクトドライブ式ローラー台を買ってしまうと、価値がどんどん下がって、下取りする時には雀の涙ほどしかお金にならないということもあり得ることを覚えておきましょう。

中古で格安でも買う前に要検討を

パワー計測機能がないダイレクトドライブ式ローラー台は、市場では中華製や中古ローラー台くらいしか見かけなくなりましたが、見た目がかっこよくて価格も安いと食いついてしまうと、買った後に後悔する可能性があります。

「ダイレクトドライブ式でパワー計測機能なし」というのは、かなり訳ありなローラー台ということ覚えておいて、買う前にはしっかりと他のローラー台と比較してから購入するようにしましょう。