ローラー台専用タイヤのメリット・デメリット、おすすめタイヤまとめ

ローラー台トレーニングをするなら、タイヤはローラー台専用タイヤを使うのがベストです。今回は、ローラー台専用タイヤのメリット・デメリット、おすすめローラー台専用タイヤをまとめました。

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トレーニングタイヤを使うメリット

グリップ感の向上

ローラー台のローラーは、ある程度は摩擦力はありますが、基本的にはツルツルです。そのため、ローラー台でしっかりと回転をローラーに伝えるには、しっかりとタイヤに押し付けるか、摩擦力の高いタイヤを装着するかのどちらかが必要です。

ロードバイクのタイヤは、MTBなどのタイヤと違って溝が大きくないため、普通のロードタイヤでもしっかりとローラーにフィットしてくれますが、専用タイヤと比べるとフィット感は低く、パワーをあげるとローラーの上でスリップしてしまうこともあります。

ローラー台専用タイヤであれば、ローラーとしっかりフィットするように溝や凹凸が掘られているので、グリップ感が向上し、回転力が上がります。

静音化

ローラー台は、ローラーとタイヤを擦り付けて回転させるため、どうしても摩擦音が生じてしまいます。通常ライド用のロードタイヤだと、ローラーとタイヤがしっかりと噛み合わず、ローラーの上をタイヤが擦ることがあるため、「キュウキュウ」という独特な摩擦音が発生してしまいます。

ローラー台専用タイヤは、ローラーとタイヤがしっかりとフィットするように作られているので、ある程度の静音化が期待できます。

タイヤの摩耗の低減

道路を走る際、ロードバイクのタイヤは摩擦力の高い地面を蹴るような形で前進しますが、ローラー台の場合は、タイヤもローラーも回転しているので、擦り付けあっている状態です。

そのため、タイヤの消耗が激しく、タイヤによってはトレーニングを少しするだけでローラーの周りがタイヤのコンパウンドで真っ黒になってしまうことも。

ローラー台専用タイヤは、ローラーと噛み合うような構造になっているので、タイヤの摩耗が少なく、通常のロードバイクタイヤよりも寿命が長くなります。

トレーニングタイヤを使うデメリット

重い製品が多い

ローラー台専用のタイヤは、ローラーとしっかり噛み合うように表面処理がされているため、どうしても通常のロードバイクタイヤよりも重くなります。

メーカーによって重量は異なりますが、概ね23Cで270〜280gくらいと、通常のロード向けタイヤよりも30%ほど重くなってしまいます。

ホイールの外周部の重量は、そのままペダリングの重さに直結するので、60gの重量増は負荷を増加させます。

ただし、トレーニングと割り切って、敢えて重い設定にするという意味では問題ありません。

大手タイヤメーカーのローラー台専用タイヤ

iRC ROADLITE HOME TRAINER × GROWTAC

IRC(井上ゴム工業)とGTOWTACという日本メーカー同士のコラボで誕生した高性能ローラー台専用タイヤ。

耐久性と乗り心地の両方を追求したタイヤで、発売から1ヶ月も経たない発売直後からユーザーから既に高い評価を得ているローラー台用タイヤです。

値段はやや高いですが、タイヤカスが出にくく、踏み込んだ時に跳ねる感じが減るなどメリットが多い点を考えると、価格以上の価値があると言えます。

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iRC ROADLITE HOME TRAINER × GROWTAC

Vittoria ZAFFIRO PRO HOME TRAINER

鮮やかな赤いカラーが特徴のヴィットリアのローラー台専用タイヤ。グレード的には一番下のZAFFIROグレードですが、その分価格も安く、入手しやすいのが嬉しいところです。

クリンチャー23C(270g)のみのサイズ展開になります。

Continental HOMETRAINER

日本でもサイクリストに人気のタイヤメーカーContinentalのローラー台専用タイヤ。オールブラックで締まった印象です。

クリンチャーの23C(280g)のみのサイズ展開で、Vittoria ZAFFIRO PRO HOME TRAINERと比べると10g重く、価格はやや高めです。

ただ、コンチネンタルのタイヤは耐久性が高いと言われているので、コスパを考えたら同等でしょうか。

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コンチネンタル HOMETRAINER

パナレーサー×フカヤ イレイサー サイクルトレーナー専用タイヤ

日本の自転車タイヤメーカー・パナレーサーと、ローラー台も取り扱う自転車用品の代理店フカヤが共同で開発したトレーニング専用タイヤ。

タイヤ設置面から起こるノイズを、極限まで抑えるよう追求した独自のトレッドパターンを採用しています。

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パナレーサー×フカヤ イレイサー サイクルトレーナー専用タイヤ

ELITE COPERTON TRAINER TYRE

イタリアのローラー台メーカー・ELITEのローラー台専用タイヤ。

ホイール・オン・ドライブの固定ローラーでの使用に特化した専用設計になっており、特殊なコンパウンドによって騒音、発熱、振動が低減されます。

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Elite Coperton インドアターボトレーナータイヤ

SCHWALBE INSIDER

コスパの良いタイヤ・チューブで定番のシュワルベのローラー台専用タイヤ。耐久性が高い割に、重量も310gとローラー台専用タイヤとしては軽量な部類に入ります。

値段もヴィットリアやコンチネンタルのトレーニングタイヤよりも安いのがメリットです。

ローラー台用タイヤを選ぶ際のポイントとトラブルの解決策

28cや25Cの太めのタイヤでも問題ない?

ローラー台専用のタイヤは基本的には23Cが多くなりますが、通常のロードバイク向けのタイヤで28cや25Cなど太めのタイヤを使っている場合でも、ローラー台で問題なくトレーニングができます。

ローラー台で装着するタイヤに影響が出るのは、固定ローラーか3本ローラーですが、どちらもローラー部分はタイヤよりもかなり大きいので、タイヤが数mm太くなっても問題ありません。

ローラーの上でタイヤが滑る?

自重で回転するタイプのローラー台ではあまり起こりませんが、固定ローラーの場合は、タイヤとの相性やローラー台のセッティングでローラーの上でタイヤが滑ってスリップすることがあります。

そうなると実走感が失われるだけでなく、タイヤが余計に磨耗してしまったり、溶けたりすることもあるので、設定を見直しましょう。

ローラー台の説明書通りに設定しても滑る場合は、ローラー台専用タイヤに変更すると解決することがあります。

タイヤの削れカスがたくさん出る

固定ローラーや3本ローラーの場合、ローラー部分とタイヤを摩擦させているのでどうしてもタイヤが削れてしまいます。タイヤが削れるとタイヤのカスが出てくるのですが、ローラー台とタイヤの相性次第でカスが大量に出ることがあります。

このトラブルも、ローラー台の調整やローラー台専用タイヤにすることが解消することがあります。