ZwiftのZパワー(zPower)って何?

Zwift界隈で使われる用語に「Zパワー(zPower)」があります。ここではZパワー(zPower)について解説します。

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Zパワー(zPower)はZwift内の仮想パワー

Zwiftはより正確なライドデータを得るために、スマートトレーナーのパワー計測機能か、パワーメーターの使用を推奨しています。

しかし、Zwiftはユーザーの参加ハードルを下げるために、パワーメーターなしでもプレイが可能な仕組みを取り入れています。

Zwiftでは初期の設定画面で「パワーソース または スピードセンサー」を選びます。

Zwiftでは初期の設定画面

この時にスピードセンサーを選んだとしても、Zwiftのプレイ画面では本来取得できていないはずのパワーが表示されます。これが、Zwiftの独自のアルゴリズムを使って算出した仮想パワー、通称「Zパワー(zPower)」です。

ZパワーはZwift独自のパワー指標で、スピードセンサーとZwiftが使っているローラー台の負荷情報の組み合わせから算出します。

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XOSS Bluetooth スピードセンサー

Zwift独自のパワーなので、全く同じ環境(バイク、センサー、ローラー台)でも、他のサイクリングアプリとは違うパワー値が出ることもあります。

Zパワーじゃダメなの?メリットとデメリット

Zパワーのメリット

Zパワーを使う、つまりスピードセンサー(とケイデンスセンサー)だけでZwiftをプレイすることのメリットは、Zwiftをプレイするための導入コストが非常に低くなることです。

Zwiftが推奨するスマートトレーナーは10万円くらいがボリュームゾーン。パワーメーターも基本的に4万円以上する高価なパーツで、取り付けコストや必要なパーツも含めると5万円以上することがほとんとです。

一方で、スピードセンサーはBluetoothタイプのものが通販で数千円で入手可能で、取り付け方法もホイールのハブにつけるだけと非常に簡単。Zwiftを手っ取り早く試したい人にとっては、これは大きなメリットです。

また、レースやグループライドをしない、ソロライドのみのユーザーであれば、正確なパワー値は必ずしも必要ないですから、ZパワーでZwiftをプレイすれば、Zwiftのためのコストは実質月額料金くらいとなります。

Zパワーのデメリット

Zパワーのデメリットはパワーの正確性に欠けることです。Zパワーの場合、ローラー台の負荷設定やZwiftのアルゴリズムによってパワー値が大きく変わってしまいます。

「Zパワーとパワーメーターを比較したら10〜30Wくらい低かったあった」なんて声もあるほどで、レースやグループライドをする上ではデメリットになります。

また、低く出る分にはまだ良いですが、「負荷ユニットに密着させないでホイールを空転させる」などのズルも出来てしまうのがZパワーの難点です。

そのため、レースやグループライドによっては参加条件に「Zパワー(zPower)不可」という場合もあります。これは、Zパワーの参加者がズルをして、レースやグループライドの運営に支障が出るのを未然に防ぐための措置です。

Zwiftではレースやグループライドは一つの楽しみ方ですので、楽しみが減ってしまうということは覚えておきましょう。

より本格的にZwiftを楽しむならパワーメーターかスマートトレーナーを使おう

ZパワーでもZwiftは十分に楽しめますが、レースに参加したりワークアウトでパワートレーニングをしたりと、より本格的にZwiftを楽しむのであればやはりパワー計測が必要です。

Zwiftでパワー計測をするには、バイクにパワーメーターを取り付けるか、ローラー台をスマートトレーナーにすることになります。

どちらも5〜15万円くらい費用がかかりますが、数年使えると思ったらコスパはそこまで悪くありません。