ローラー台のフライホイールとは?

ローラー台の重要なパーツである「フライホイール」。フライホイールとは何か、購入する際にどんなところを見れば良いのかをまとめました。

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フライホイールとは?

フライホイールは、実はローラー台にだけある専用パーツではなく、様々な機会に採用されている機械パーツです。

身近なものでは、「機械式時計」「レコードプレーヤー」「自動車のエンジン」などに使われています。

フライホイールは、回転に重みをつけるための装置で、フライホイールがあることで、ローラー台では「負荷」を生み出すことができます。

フライホイールがないと、ペダリングした時に負荷がほぼない状態になります。イメージとしては、スタンドをつけた状態で、ペダリングをするとホイールが空転するのと同じです。

また、フライホイールは、自転車の動作エネルギーの一つである慣性を再現するのにも使われ、ペダルを漕いだら進み、休めば徐々に速度が落ちていくという実走に近い感覚を再現してくれます。

フライホイールが生み出す慣性力は、下記の動画でよくわかります。

真ん中の銀の円盤がフライホイールです。よくよく見ると、ダイレクトドライブ式のローラー台と似た仕組みになっていますね。

ローラー台のフライホイールのスペックの見方

ローラー台のスペックを見ると「xx kgのフライホイールを採用」などと書いてあるのを見かけます。フライホイールのスペックはどう見れば良いのでしょうか?

一般的にフライホイールは重いほど負荷が大きくなるので、最大負荷が大きいローラー台ほど、フライホイールが重くなります。ダイレクトドライブ式の固定ローラーが高負荷を生み出せるのは、構造的に3本ローラーなどよりも重いフライホイールを搭載しやすいからでしょう。

ただし、フライホイールが重ければ良いというわけではなく、その辺りのバランスはメーカーがしっかりと取っているので、ユーザー側はあまり意識する必要はありません。

フライホイールを騒音の関係性

固定ローラーについているフライホイールは、ペダリングやホイールの回転に合わせて実際に回転して負荷を生み出すため、回転音(振動音)が必ずします。発生体であるフライホイールの音を軽減させることはできないので、フライホイールの回転音が気になる場合は、回転音が共振するのを防ぐことになります。

ここ数年で、インドアサイクリングの需要が高まっていることで、ローラー台メーカーは静粛性を重視して製品をアップデートしています。

静粛性を求めるのであれば、フライホイールのスペックよりも、最新の製品、特にダイレクトドライブ式で静粛性を謳っているローラー台を選ぶのがベストです。