ローラー台でスピード(速度)を測定する方法

ローラー台トレーニングをする上で重要な指標の一つがスピード。物理的な移動を伴わないローラー台でスピード(速度)を測定する方法をまとめました。

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ローラー台ではGPSサイコンやスマホ単体でスピードが計測できない

GPSサイコンやスマホ単体で自転車の速度を取得する時は、GPSなどの位置情報衛星と一定間隔で通信し、移動した距離と時間からスピード(速度)を算出しています。

一方で、物理的な移動が伴わないローラー台でのトレーニングでは、同じ方法ではスピードの計測ができません。

そのため、ローラー台でスピードを計測したいなら、別の方法を取る必要があります。

ローラー台でスピード(速度)を測定する

Bluetoothスピードセンサーを使う

一番格安で手軽なのがBluetoothスピードセンサーを使う方法。

Bluetooth式なのでサイコンやスマホとペアリングをして、リアルタイムで物理的な速度を取得できます。

Bluetoothスピードセンサーの最大のメリットは手軽さで、ホイールのハブに取り付けるだけで実走でもローラー台でも速度が取得できますし、製品によってはケイデンスセンサーと両用になっているモデルもあるので、スピードセンサーとして使わなくなったらケイデンスセンサーとして使うことができます。

値段も概ね2,000円程度で入手可能なので、少ない投資でローラー台でのスピード測定が可能になります。

マグネット式のサイコンを使う

ハイエンドなGPSサイコンではなく、旧来のホイールに取り付けたマグネットで速度を計測するサイコンであれば、ホイールに取り付けることでローラー台でもスピードの計測が可能です。

固定ローラーでも3本ローラーでも、リアホイールは必ず回転するので、リアホイールにマグネットを取り付けると良いでしょう。

有線式のマグネットサイコンだと、センサーとサイコン本体までの距離が長く、ケーブルが足りなくなる可能性があるので、無線式のサイコンを選ぶと良いでしょう。

ただ、マグネット式のサイコンでも2,000円くらいはするので、先程のBluetoothと値段差はほぼないので、今後の拡張性を考えると、Bluetoothスピードセンサーを購入した方が良いでしょう。

スマートトレーナーを使う

値段は高いですが高性能でスピードもパワーも取得できるのがスマートトレーナー。ここ数年でローラー台と言えばスマートトレーナーと言われるくらい人気急上昇中です。

スマートトレーナーにはスピードセンサーとパワーセンサーはほぼ確実に搭載されているので、スマートトレーナーを買えばそれだけでローラー台(つまり、スマートトレーナー)でスピードが取得できます。

問題は値段で、スマートトレーナーは安いものでも5万円前後と高額なので、スピードセンサーなどと違って手軽に選べる選択肢ではありません。

ローラー台をどれくらいやるかで選ぼう

ローラー台トレーニングにおいて、スピードやパワーなどの定量的な数値は、トレーニング負荷を知る上で重要な要素ですが、たまにしかやらないローラー台のために、先行投資をするのはややコスパが悪いと言えます。

その意味では、今後どれくらいローラー台トレーニングをするのかで、どの方法でスピードを計測するのかを決めると良いでしょう。

「たまにしか使わない」というのであれば、敢えてスピードは無視してギア比だけでトレーニングをしても問題ありません。前後のギアの端数と概ねのケイデンスがわかれば、速度は計算できます。

最高速度は買った時点で決まってる!自転車のギア比とケイデンスと速度の関係

「ある程度はしっかりトレーニングしたい」というのであればスピードセンサーを選ぶと良いでしょう。実走の時はスピードをGPSサイコンやスマホに回せて、ケイデンスセンサーにすれば、より詳細なトレーニングデータが取得できます。

もし、「冬の間は実走しないから、全てローラー台トレーニング」というのであれば、使用頻度とトレーニングの効率を考えたらスマートトレーナーを購入してもコスパの高い買い物と言えます。


ローラー台トレーニングをどれくらいの頻度とクオリティで行いたいかは人によって異なるので、自分のスタイルに合わせて、スピード計測する方法を選びましょう。