3本ローラーと固定ローラーの違いとメリット・デメリット

手頃な価格でローラー台トレーニングを始めるなら、3本ローラーと固定ローラーがメジャーです。今回は、それぞれの違いとメリット・デメリットをまとめました。

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3本ローラーと固定ローラーの違い

まずは3本ローラーと固定ローラーの違いを見てみましょう。

項目 3本ローラー 固定ローラー
サイズ 大きい 小さい
使い方 そのまま乗る リアエンドを固定する
フレームへの影響 なし カーボンは非推奨が多い
騒音 大きい 小さい
乗るための練習 必要 不要
負荷 低い 高い
主な目的 スキル向上 パワー向上
実走感 あり 少ない

3本ローラーと固定ローラーはかなり違いがあることがわかります。

大きな違いは乗り方とバイクの固定方法で、その違いが騒音や負荷などの違いに直結しています。

また、初心者の方は意外と知らないですが、3本ローラーと固定ローラーでは目的も違います。

3本ローラーと固定ローラーのメリット・デメリット

3本ローラーのメリットとデメリット

ローラーの上にそのまま乗る3本ローラーは、ローラーに乗るための練習が必要でサイズも大きくローラーノイズも大きめと室内トレーニング環境としてはあまり良いと言えませんが、バイクを固定しないため実走感が高く、バイクコントロールやペダリングのバランス感覚を強化することが出来るというメリットがあります。

また、バイクフレームへのダメージが少ないと言うのも3本ローラーのメリットの一つ。

固定ローラーのようにフレームへの負荷を考慮しないで良いので、普段使いのバイクでトレーニングができるのが最大のメリットとも言えます。

その意味では、ローラー台自体はスペースを使いますが、ローラー台専用バイクを用意しないでも良いという意味では省スペースです。

3本ローラーのデメリットは、

  1. 負荷があまり高くないためパワートレーニング向かない
  2. ローラーに乗るのに練習が必要
  3. 駆動ノイズが大きい

と言う3点です。

3本ローラーに乗る練習は初心者でも1週間ほどあれば慣れると言いますが、騒音については3本のローラーが回転するのでかなり大きくなります。マンションやアパートなどの集合住宅の場合は、隣や下の部屋の方からクレームが来る可能性もあります。

これまでは3本ローラーにはスマートトレーナーがないのが弱点でしたが、ここ数年でEliteのNeroWahooのKICKR ROLLERのように、3本ローラーでも自動負荷調整機能付きのスマートトレーナーがリリースされています。

固定ローラーのメリット・デメリット

固定ローラーのメリットは「バイクを固定したらすぐに乗れる」手軽さと低い騒音性です。

製品にもよりますが、固定ローラーの中でもダイレクトドライブ式は静音性が高く、マンションなどの共同住居でも気軽に使えます。(もちろん、夜中などは配慮が必要です)

また、製品にもよりますが、ドライブで負荷調整ができるので、負荷トレーニングをしたり、自動負荷機能が搭載されているモデルなら、Zwiftなどのバーチャルライドで坂道の再現などもしてくれます。

一方で、固定ローラーのデメリットは、

  1. ペダリング技術やバランス感覚を養うことが出来ない
  2. フレームへダメージを与える可能性がある

と言う点。

固定ローラーはエンドを固定するので、バランスを崩すことはありません。ロードバイクなどの自転車では、ペダリング技術は非常に重要で、固定ローラーでの練習ばかりになると「固定ローラーではハイパワーでもがけるのに、実走になったらパワーが出せない」というケースも出てきます。

「フレームへダメージ」と言う点では、完成車メーカーによっては、カーボンフレームのバイクを固定ローラーで使うことを非推奨としているメーカーもあるため(固定しているため、想定外の負荷がかかってクラックの原因になるため)、カーボンロードがメインバイクの方は、ローラー台用のバイクが必要になるでしょう。

固定ローラーは折り畳みができるので、3本ローラーよりも本体は省スペースですが、固定ローラー用のバイクを用意するとなると、あまり省スペース性は高くありません。

使う場所でどちらかを選ぼう

マンションなら固定ローラーがベスト

3本ローラーの騒音は集合住宅には不向きなので、固定ローラー、特に静音性の高いダイレクトドライブ型を選んだ方が無難です。

静音マットを敷くことでローラー台の騒音を多少は軽減できますが、床から伝わった振動は壁などにも響くので、完全には防音はできません。

ローラー台の騒音でご近所さんとの関係が悪化してしまっては住み辛くなってしまっては元も子もないので、3本ローラーは避けたほうが良いでしょう。

戸建てならどちらでも選び放題

ローラー台の騒音は、床や壁を伝うことがほとんどなので、締め切ってしまえば家の外まで響くほどの騒音にはなりません。その意味では戸建てならどちらのローラー台を選んでも良いでしょう。