ローラー台を海外通販で買う時のポイントはココ!消費税・関税はかかる?
更新日:2022-06-01公開日:2021-10-27
Wiggleなどの海外通販でも売っているローラー台。今回は、ローラー台を海外通販で買う場合のポイントや中点、関税や消費税がどれくらいかかるのか、税金の仕組みと具体的な金額を実例込みで解説しました。
- 海外通販で安く買えるローラー台
- ローラー台を海外通販で買う時のポイントと注意点
- ローラー台が安い海外通販
- ローラー台を海外通販で個人輸入した場合の関税や消費税は?
- 実際にどれくらいかかる?
- 請求された消費税が計算と違う?
海外通販で安く買えるローラー台
WiggleやPROBIKEKITなどの自転車海外通販サイトでは、クーポンやバウチャー、セールなどを使うことで、日本で買うよりもローラー台を安く買えることがあります。
ロードバイク・ホイールなどのように、日本の定価の半額未満なんてことはあまりありませんが、うまく使えば日本の定価の30%OFFくらいで買えることもあるので、ロードバイクのインドアトレーニング用のローラー台を購入する際には検討する価値があります。
ローラー台を海外通販で買う時のポイントと注意点
国内では故障対応はできないことも。大手メーカーのローラー台を選ぼう
ローラー台を海外通販で買う場合、問題となるのがローラー台が故障した時。国内で買った場合は、国内の販売店や国内代理店が修理対応をしてくれますが、海外通販で買った場合は、買った海外通販サイトが対応をします。国内代理店は対応をしてくれません。
メーカーに送らずに対処できる程度の修理なら、交換パーツを送ってもらうことで対応ができますが、巨大で重いローラー台を海外に送って、送り返してもらって修理するのはコストも時間が非常にかかります。
仮に処分にするにしても、ローラー台は大きくて比較的高額な自転車アイテムです。その特殊性から、処分するのも容易ではないため、国内で買う場合でも慎重にする必要があります。
その意味では、故障が少なく、万が一の故障でもしっかりと対応をしてくれる大手メーカーのローラー台を選ぶのがベストです。
国内価格より30%以上は安いものを選ぼう
ローラー台を海外通販で購入する理由として、日本国内の価格よりも安いというところがあります。
ただし、前述の故障のリスクや、後述する消費税を考えると、日本への送料や消費税も含めた総額が、日本国内価格よりも30%以上は安くないとリスクの方が勝ってしまいます。
海外通販を使えば、最大で国内価格よりも30%以上安く買えるケースはあるので、セールタイミングを狙って、最安値で買えるようにしましょう。
ローラー台が安い海外通販
ローラー台を格安で販売している海外通販サイトは、
あたりが定番です。
中でも、PROBIKEKITはクーポンなどを使うとかなり安く買えるのでローラー台を海外通販で買うなら狙い目です。
ローラー台を海外通販で個人輸入した場合の関税や消費税は?
ローラー台に限らず、海外通販で買い物をして日本に送ると、どんなものでも「個人輸入」扱いになって、関税の対象になります。
自転車関連商品は関税は無税
「え?関税がかかるの?」と思ってしまいますが、実は自転車本体、自転車部品、自転車関連機械に関しては無税となっていて、ローラー台は自転車関係機械扱いなので関税は無税です。
ただし、関税は無税でも消費税はかかります。その分、海外通販サイトで現地の消費税にあたる税金(VAT、Value Add Tax)などを免税されているので、その分だと思いましょう。
現地消費税は免税、国内に入った段階で消費税がかかるケースも
海外通販でローラー台やスマートトレーナーを購入する場合、消費地が購入地ではなく日本になるので、現地の消費税(VATなど)はかかりません。表示されているそのままの金額を支払って注文をします。
ただし、購入した商品の評価額が後述する免税のリミットを超えると、日本国内に入ってきた段階で消費税が発生し、商品を受け取る時に支払う必要が出てきます。
評価額が16,666円未満なら関税も消費税も免税
個人輸入の場合は、本体の評価価格が10,000円未満なら免税という特別措置があります。さらに、個人輸入の場合は、商業輸入と違って、課税対象額を総額(送料を含む)の60%とする特例があるので、実際には「10,000円 / 60% = 16,666円」までが免税対象で、関税も消費税もかかりません。
評価額はWiggleやPROBIKEKITなどで購入した時の日本円ではなく、Invoiceと呼ばれる輸出入申告書類に記載された現地通貨建の金額になるので、その時の為替相場で若干の変動があります。
評価額が16,666円を超えると課税対象になりますが、ローラー台の場合は自転車関連機械として関税は無税なので、日本国内の消費税だけを支払います。
この時の評価額は先程の個人輸入特例「総額の60%」に対しての消費税(2021年現在なら10%)になります。
海外通販で買った時の税金系は下記のページが詳しいので、もっと知りたい方はそちらをご覧ください。
どれくらいかかる?自転車の海外通販でかかる税金と免税・減税制度まとめ
実際にどれくらいかかる?
では、実際にどれくらいかかるのかを計算してみましょう。
日本でも人気のWiggleで、下記の二つをローラー台を別々に買った想定でシミュレーションをしてみましょう。
LifeLine - TT-01 マグネット式サイクルトレーナー
まず、LifeLine - TT-01 マグネット式サイクルトレーナーの方ですが、送料込みの値段が記事執筆時点で11,548円ですので、先程の個人輸入の免税条件の範囲内なので、関税・消費税ともにかかりません。税金も含めて11,548円で購入可能です。
難しいのはWahoo KICKR スマートサイクルトレーナー V5。こちらは記事執筆時点で、152,550円ですので、個人輸入の免税条件の適用外です。ただし、関税は無税なので、消費税だけが評価価格の60%に対してかかります。
152,550円 x 60% x 10% = 9,153円
これに通関手数料をプラスした値段を税金として商品受け取り時に現金で支払います。本体価格が152,550円ですから、総額は約16万円ということになります。
Wahoo KICKR スマートサイクルトレーナー V5は日本の通販会社では16万円前後で販売されているので、この価格では海外通販で買うメリットはあまりないとわかります。
ただ、セールなどで20%OFF、30%OFFになっていたら、日本で買うよりもそれだけ安いということになります。
請求された消費税が計算と違う?
海外通販をしていると、自分で計算した関税・消費税と、実際に税関で確定した金額が違うことはよくあります。
これは、Wiggleなど海外通販会社が、輸出時の税申告を現地の通貨(Wiggleならイギリスポンド)で申告しているためです。
日本国内に入ってきた時に、現地通貨建の総額をその時の日本円レートで換算した金額で税評価を行います。そのため、必ずしも「注文した金額 x 60% x 10%」とはならず、多少のずれがあるのです。