Wahoo RGT(旧RGT Cycling)の特徴
フリーミアムモデル
バーチャルサイクリングアプリは、ほとんどのアプリが無料トライアルが設定されているものの、実際に利用するとなると月額課金しなくてはならないサービスがほとんどですが、Wahoo RGTは無料からスタートして、より多くの機能が欲しい場合は課金する、いわゆる「フリーミアム」モデルを採用しています。
そのため、完全無料でスタートすることも出来ますし、課金してより充実したプレイを楽しむことも可能です。
「無料で楽しめる」という選択肢を与えてくれているという点では、バーチャルサイクリング界隈の中でも貴重な存在と言えます。
必要な機材のハードルはやや高め
バーチャルサイクリングアプリでは、ローラー台という制限された環境で走行力を計測するためにセンサーが必須ですが、アプリによってはスピードセンサーとケイデンスセンサーだけでプレイ可能なアプリがあります。
しかし、Wahoo RGTではスピード・ケイデンスだけでのプレイはできない仕様になっていて、パワー計測環境が必須となります。
ローラー台トレーニングでパワー計測をするためには、
- パワーメーターを追加する
- パワー計測機能付きのローラー台・トレーナーを購入する
という選択肢しかなく、どちらも5万円以上の追加コストが必要になるため、機材面でのハードルは高いと言えます。
また、アプリを稼働させる環境(端末)面でもややハードルが高く、「Mobile Apps」と「Screen Apps」の二つを別々の端末で利用する必要があるため、最低でも2台の端末が必要です。
「Screen Apps」はWindowsやmacOSなども選択可能ですが、RGT Cyclingの課金システムがApple・Googleのモバイル課金システムを利用しているため、「Mobile Apps」についてはiOSかAndroid端末である必要があります。
Wahoo RGTの魅力は?
バーチャルサイクリングアプリでは唯一、完全無料プレイが可能
Wahoo RGTの魅力の一つは完全無料でプレイできるところです。
機材面でのハードルは高いですが、月額1,000円くらいの出費を1〜2年間セーブできるのであれば、機材分の出費も許容範囲内とも考えられます。
もちろん、Wahoo RGTはフリーミアムモデルなので、無料でできる範囲は限られてきますが、本格的なトレーニングをしないユーザー、例えばホビーライダーで、外で走れない時だけバーチャルサイクリングを楽しみたいという方にとっては、唯一の選択肢と言っても過言ではありません。
他のバーチャルサイクリングアプリの機能はほとんどある
バーチャルサイクリングアプリは、サービスごとにレース機能やグループライド機能、コーチ機能など様々差別化を行っていますが、Wahoo RGTではそのほとんどの機能が実装されています。
全ての機能を使うためには後述するWahoo X(旧プレミアム版)への加入が必要です。
Wahoo Xとの統合でお得にインドアトレーニングが出来る
RGT Cyclingは、2022年4月にアメリカ・フィットネス機器大手のWahooに買収され、Wahoo RGTになりました。
Wahoo RGTになったタイミングで、Wahooがすでに持っていた「Wahoo SYSTEM」というバイク・トレーニングアプリと課金システムが統合され、「Wahoo X」になりました。
Wahoo Xは、月額14.99ドルでWahoo SYSTEMとWahoo RGTの両方がプレイ可能になるプランで、バーチャルサイクリング最大手のZwiftと同等のサブスク価格で、本格的なトレーニングアプリとバーチャルサイクリングの両方がプレイ可能になります。
従来は、Wahoo SYSTEMだけで月額14.99ドルだったため、実質大幅な値下げといっても過言ではありません。