Zwiftなどのバーチャルサイクリング用のローラー台の選び方(初級編)
更新日:2023-01-25公開日:2021-11-04
Zwiftなどのバーチャルサイクリングをこれから始めるという方がローラー台を選ぶ際に重要なポイントをまとめました。
自分の自転車にローラー台が合うか?
エンド幅が合うか?
ローラーの上をそのまま走行する3本ローラーを除いて、固定ローラー台・スマートトレーナーでは自転車をローラー台に固定するため、自転車のエンド幅がローラー台に適合している必要があります。
ローラー台で採用されるエンド幅は、
- 100mm(クイックリリース/スルーアクスル)
- 130mm(クイックリリース)
- 142mm(スルーアクスル)
- 148mm(スルーアクスル)
の4種類がほとんどです。
また、リアホイールのロック方法にも種類があり、基本的にはクイックリリースかスルーアクスルの2パターンになります。
ナット締めの自転車の場合は、クイックリリースかスルーアクスルのホイールに交換する必要があります。
スプロケットが合うか?
ダイレクトドライブ式のローラー台の場合、リアのスプロケットはダイレクトドライブに付属しているフリボディに取り付けることになります。
持っているスプロケットがカセット式なら問題ないですが、ボスフリー式の場合は、別途カセットスプロケットを購入する必要があります。
また、ダイレクトドライブ式の場合、基本的にシマノ・SRAM用のフリーボディが標準でついていて、カンパ向けのフリーボディは対応しないか、オプション扱いになります。
カンパのコンポを使っている場合は、購入するローラー台がカンパフリーに対応するのかどうかを必ずチェックしましょう。
タイヤサイズ
固定ローラー台の場合、機種によって対応タイヤ直径が定められています。
ロードバイクの主流である700C、650Cであれば問題ないことがほとんどですが、「ロードよりも大きいサイズ、小さいサイズ」のタイヤを装着している自転車のケースは注意が必要です。
例えば、ロード向けよりも大きいMTB向けのタイヤを装着した自転車だと、ローラー台によってはタイヤがドライブユニットの上で適切に転がらないことがあるので注意が必要です。
逆に、ロードよりもタイヤサイズが小さい小径車の場合、固定ローラーのホイール固定ポイントからドライブユニットまでの距離が遠すぎて、ドライブユニットまでタイヤが届かないことがあります。
アプリが求めるデータを送信できるか?
バーチャルサイクリングアプリは、ローラー台での走行データを受信して、仮想空間でのライドを再現しています。そのため、ローラー台上の走行データを何らかの方法でアプリ側に送る必要があります。
必要なデータはアプリによって異なりますが、
- スピード / ケイデンス
- パワー
- 負荷調整データ
などが必要です。
Zwiftのように、数千円くらいのスピード・ケイデンスセンサーで始めることができるアプリもあれば、RGT Cylingのように数万円のパワーメーターが必須のアプリもあるので、使いたいアプリに必須なデータソースを必ず確認しましょう。
必要なデータソースがわかったら、それに対応するローラー台、もしくはセンサー類を用意するようにしましょう。
一番楽なのはスマートトレーナーで、スマートトレーナーなら必要なデータソースがほとんど揃っています。
トレーニング環境の快適性
サイズ・折りたたみサイズ
ローラー台トレーニングを行う時は、室内で行うことが多いため、サイズ感は非常に重要です。
まず最初にチェックすべきは「展開して自転車を取り付けた状態のサイズ感」。このサイズ感を元に、部屋のどこでローラー台トレーニングができるかを決定しましょう。当然ですが、小さいサイズの方が部屋のレイアウトに自由度があります。
特に、Zwiftなどでバーチャルサイクリングを楽しむ場合は、テレビや液晶ディスプレイの前など「限られたスペースで使う」ことが多いので、購入前に部屋のレイアウトと相談して決めましょう。
また、意外と重要なのが折り畳んだ時のサイズ感です。最近のローラー台は小さく撮り畳めるものが多いため、折り畳めるモデルを選べば使わない時にクローゼットの中などに小さくしまっておけます。
逆に、折り畳みができないローラー台となると、上手に収納しないとかなり邪魔になりますし、収納スペースがないと、部屋にローラー台が据え置きになって、部屋が非常に狭くなってしまいます。
静音性
ローラー台が発する騒音は、想像よりもかなり大きいため、ローラー台を室内で使うのであれば静音性には特に注意しましょう。
特に集合住宅に住んでいる方で、トレーニングを早朝や夜間に行う場合は、隣や下の部屋とご近所トラブルになることがあります。
静音性を求めるならダイレクトドライブ式のローラー台がベストですが、固定ローラーや3本ローラーでも、専用のトレーニングマットを敷くことでかなり騒音を軽減できます。
ローラー台を買う前に、これらのマットを敷くスペースがあるのかもチェックするようにしましょう。
実走感の高さ
Zwiftなどのバーチャルサイクリングは、視覚だけでも十分に実走感を演出してくれますが、ローラー台に自動負荷調整機能がついていると、勾配によって負荷が自動で変化するため、圧倒的な実走感を得ることができます。
自動負荷調整機能がついているのはスマートトレーナーだけとなるので高額になるのがネックですが、Zwiftはしっかりと楽しみたいなら必須な機能です。